魔法の言葉

精神的な病の苦しみをなくすには“条件反射”を遮断しなければいけない。

過去にとてもつらい体験やとてもつらい出来事があると、それと似たような場面になった時、過去のつらい体験・出来事を思い出してとても苦しくなってしまうことがあります。

これが“条件反射”です。


精神的な病で苦しんでいる人は、この“条件反射”によって苦しめられているのです。



“人前で発表した時に、あがってしまってみんなから笑われた”

“戸締り確認をちゃんとやらなかったために、その日は一日中不安による激しい動悸で苦しんだ”

“友達がたくさん集まった時、「お前全然しゃべらないんだな」と言われ、つらい思いになった”

“会社で「まったく仕事ができない奴だ」と言われ続け会社に行くことができなくなった”


過去にこのようなつらいことがあった場合、

人前での発表の時、戸締り確認の時、友達がたくさん集まった時、会社に行く時、“条件反射”によって過去のつらさがよみがえってきてとても苦しくなってしまうのです。


苦しくなった場合に、「どうにかしなければいけない」という思いで、“アガル”“戸締り確認”“しゃべれなくなる”“仕事ができない”ということを(マイナスに)強く意識するようになると、さらにうまくできなくなり苦しみはどんどん大きくなってしまいます。


このようにして、あがり症、強迫性障害、場面緘黙症、うつ病で苦しむことになってしまうのです。


ですから、精神的な病で苦しんでいる人は、過去のつらい体験・出来事の“条件反射”によって苦しめられているということができるのです。

精神的な病の苦しみをなくすには、この“条件反射”を遮断しなければいけません。


魔法の言葉「おもしろい!」で“条件反射”を断ち切る。

どうやって、“条件反射”を断ち切るか?

過去のつらい体験・出来事がよみがえってきた瞬間、自分の中でプラスに変わるような言葉を言って、それ以上考えないようにするのです。

魔法の言葉によって、“条件反射”を断ち切るのです。



過去のつらい体験・出来事がよみがえってくる“条件反射”は瞬間的なものです。

ですから、瞬間的な対応が必要です。
そのためには、魔法の言葉は短い言葉にする必要があります。

また、心の底から思えるような言葉にしなければいけません。
魔法の言葉は、自分が「その通りだ」と納得できる言葉でなければいけません。



そして、考えた魔法の言葉が「おもしろい!」です。


この魔法の言葉「おもしろい!」は、“瞬間的な対応”ができるか?

「おもしろい!」であれば、短い言葉なので瞬間的な“条件反射”にも対応できます。


この魔法の言葉「おもしろい!」は、“自分を納得させる言葉”であるか?

「おもしろい!」と声をかけることによって、対象となるものを否定するわけではありません。
どちらかと言うと、対象となるものを肯定するほうに近いイメージですが、完璧な肯定というわけでもありません。
「おもしろい!」は、「否定するわけでもなく、肯定するほうに近いがすべてを肯定するわけではない」という、このバランスがいちばん良いのです。
ですから、「おもしろい!」と言うことで自分を納得させることができるのです。



条件反射によって苦しみが発生しようとした場合、「おもしろい!」と自分の中で声ををかけることによって、対象となるものを否定して戦いを起こすこともなく、マイナスイメージからプラスイメージに変えることができます。




“条件反射”によって、「またアガルかもしれない」という不安が頭に浮かんできたら、「おもしろい!」と自分の中で声をかけて、それ以上、アガルことを考えないようにします。

“条件反射”によって、「また戸締り確認を繰り返してしまうかもしれない」という不安が頭に浮かんできたら、「おもしろい!」と自分の中で声をかけて、それ以上、戸締り確認のことを考えないようにします。

“条件反射”によって、「また全然しゃべれなくなるかもしれない」という不安が頭に浮かんできたら、「おもしろい!」と自分の中で声をかけて、それ以上、全然しゃべれなくなることを考えないようにします。

“条件反射”によって、「また会社で仕事ができず怒られるかもしれない」という不安が頭に浮かんできたら、「おもしろい!」と自分の中で声をかけて、それ以上、会社で怒られることを考えないようにします。



もし、「おもしろい!」と自分の中で声をかけても考えてしまうような時でも、マイナスに考えるのではなくプラスに考えるようにします。


「アガルことは、自然と声にビブラートをかけることができてすごいことだ」

「戸締り確認を何度も繰り返すことができるということは、絶対に泥棒が入らなくなるからすごいことなのだ」

「ずっと黙っていることは大変なことで、それができるということはすごいことなのだ」

「いつも怒られるということは、それだけ期待されているということなのですごいことなのだ」



精神的な病の症状が出る人は情けない人ではありません。すごい人なのです。


「精神的な病の症状が出る人は情けない人」という思いがあれば、苦しみがなくなることはありません。

まず、精神的な病に対する自分の考え方を変えることから始めてください。


(精神的な病に対する考え方をプラスに変えやすくするように、『スリルハート』を作りました)




魔法の言葉「おもしろい!」は、精神的な病で苦しんでいる人がこれまで苦しめられてきた“条件反射”を遮断します。

魔法の言葉「おもしろい!」は、これまでマイナスと考えていた精神的な病の症状を、“特殊な才能”というプラスの考え方に変えます。