あなたが愛している人は誰ですか?
妻(夫)、子供、両親、親友、恋人…人それぞれ、たくさんの顔が頭に浮かんでくるのではないでしょうか。
いちばん大事な人を忘れていませんか?
「自分自身」です。
まず愛してあげなければいけないのは自分自身です。
自分自身を愛してあげることができないで、他の人を愛することなんてできるはずがありません。
いちばん愛してあげなければいけない「自分自身」を愛してあげるということを忘れているのではないでしょうか。
とくに、精神的な病で苦しんでいる人は、自分自身を愛してあげるということを忘れて、いつも自分自身を責め続けているのではないでしょうか。
「いつもあがってばかりで情けないよ」
「何回戸締り確認を繰り返しているんだよ」
「もっと他の人としゃべれるようになれよ」
などと自分自身を責め続けているのではないでしょうか。
いつも責め続けられると相手はどのように思うでしょう?
「少しは愛してよ」
という思いになります。
精神的な病の症状は、「少しは愛して」という自分の中のもう一人の自分の声を表しているのです。
しかし、あなたはその声に気づかず、さらに自分を責め続けます。
そうすると、もう一人の自分はさらに大きな声を出して、「もっと愛してほしい」ということを気づかせようとするのです。
“症状が悪化する”ということは、「もっと愛してほしい」というもう一人の自分の叫び声がどんどん大きくなっている状態を表しているのです。
長い間精神的な病で苦しんでいる人は、このような状態がずっと続いたことによって、もう一人の自分との信頼関係が崩れてしまっています。
これからは信頼関係を取り戻すために、まず第一に自分を愛してください。
自分を責めないでほめてください。
他人の目を気にするのではなく、自分自身のことを考えてあげてください。
自分自身が喜ぶことをどんどんやってあげてください。(自分がやりたいことをやる)
「いちばん愛してあげなければいけないのは自分」
このことを忘れないようにしてください。