『どうして、せっかく与えられた才能を捨てようとするのですか?』

あがり症、吃音症、場面緘黙症、強迫性障害など精神的な病で苦しんでいる人は、いつも「この精神的な病を消してしまいたい」と思っているのではないでしょうか。



それでは質問します。
どうして、「精神的な病を消してしまいたい」と思うのですか?


この質問には様々な答えが出てくると思います。
「他の人に迷惑がかかるから」などもあるでしょう。

様々ある答えの中でも、「この精神的な病を消してしまいたい」と思う一番の理由はこのことではないでしょうか。

「情けないから」

「情けない」という思いがあるから、症状を隠そうとするのです。
「情けない」という思いがあるから、誰にも言うことができないのです。

自分の中で、「精神的な病で苦しんでいる自分は情けない」とずっと思い続けているのです。


この「情けない」という思いが苦しみを生んでいます。

「情けない」という思いがあるから、この精神的な病を消そうとします。
精神的な病を消そうとするために、自分の中で戦いが起こります。
戦うことにより、怒りや不安・恐怖などの感情を起こす神経伝達物質ノルアドレナリンが分泌されます。
さらに不安が大きくなり苦しみが大きくなってしまうのです。


ですから、苦しみをなくすには、精神的な病に対する「情けない」という思いを変えることから始めなければいけません。



自分の気持ちの持ち方次第で思いはどうにでも変わります。


すごく好きだった異性の人も、嫌なことが起こったことにより、顔を見るのも嫌な人に変わります。

気分が良い日には、昇ってくる太陽が「光り輝く素晴らしい朝日」に見え、嫌なことがあった時には「まぶしくてうっとうしい朝日」に見えます。


マイナスに捉えている精神的な病の症状、
声が震える・すぐ顔が赤くなる・吃る・まったくしゃべることができなくなる・何度も戸締り確認を繰り返してしまう

ということも、

声を震わすことができる・顔色を赤く変えることができる・吃ることができる・ずっとしゃべらないでいることができる・何度も戸締り確認をすることができる

に変えることができるのです。

これらのことは、普通の人がやろうと思っても簡単にできることではありません。それをわざとではなくやることができるのです。
これはすごいことなのです。

気持ちの持ち方・考え方を変えればプラスに捉えることができるようになるのです。




まず、精神的な病に対する思いを変えることから始めてください。

「精神的な病は障害ではありません。“才能”です」

せっかく与えられた才能を捨ててしまおうとしてはいけません。